臨床授業用 視聴覚特殊支援システム 例(鍼灸臨床用に設計)


このシステムは臨床室(ブース)7室と臨床モニター室(閲覧室)1室(7班)にて使用。
臨床室で患者役と先生役とに別れインフォームド・コンセントの後にベットでの治療を行う、この様子を臨床モニター室の各班が割り当てられた臨床室の様子を2台の旋回ズーム可能なカメラで閲覧、また4台のマイク(インフォームド・コンセント用マイク・天井マイク。ベットサイドマイク・先生用ワイヤレスマイク)にて患者役と先生役の会話をモニターし、診察の様子を閲覧、
臨床モニター側と臨床室との会話をする場合は、臨床モニター室のテーブルに設けられたマイクを使い臨床室スピーカー出力にて、話しかけることが出来るように設計。
臨床モニター室は、1部屋のため各班が、臨床室をモニターしてスピーカーから出力すると隣の班の音が聞こえてしまうため、全受講者はヘッドホンにて聞くことが可能またヘッドホンに取付けられたマイクにより、グループ内の討議も出来るように設計ヘッドホンごとにヘッドホン音量調整がついている。これにより難聴の方も音量を上げることで対応。先生が診察する場合は、選んだ臨床室の1つを選択して全員のヘッドホンに送出も可能。また臨床モニター室のスピーカーに出力も可能。
それでは、各写真で機能説明をします。
PDFファイルを見ながら説明を読むと分かりやすくなりますので是非ご覧ください。

臨床授業用 視聴覚特殊支援システム.PDF


1班8−10人程度の構成で写真中央がメイン閲覧テレビ、左奥にカメラの操作卓とカメラ2台を確認するモニターがある。
右側には、音量調整用のミキサー及び臨床室スピーカーへ出力する音量調整卓がある。写真手前には、臨床室へ出力するマイクが置かれ、
誰でも質問できるようにテーブル上のどこでも届く長さに調整
   
写真の小型モニターがカメラ操作用モニター
 閲覧者が大型モニター上でカメラ旋回やズームを行われると、授業が途切れるため、小型モニターで4分割表示をし、2台のカメラ(3台も場合も有り)を見ながら旋回ズームなどでカメラアングルを調整し、良い方をカメラ切替機(画面左下の白い四角い箱)で大型モニターに出力。小型モニターでまた次の良いアングル構成をしてから大型モニターに出力。と順次より良い映像を提供可能


写真の小型モニターがカメラ操作用モニター
 閲覧者が大型モニター上でカメラ旋回やズームを行われると、授業が途切れるため、小型モニターで4分割表示をし、2台のカメラ(3台も場合も有り)を見ながら旋回ズームなどでカメラアングルを調整し、良い方をカメラ切替機(画面左下の白い四角い箱)で大型モニターに出力。小型モニターでまた次の良いアングル構成をしてから大型モニターに出力。と順次より良い映像を提供可能

写真右下 2つの操作機の左側が臨床室のミキサー。これにより臨床室の音声入力を調整、患者役や先生役の声が一番拾いやすい場所のボリュームを調整。調整された音声は、テーブルの下に各生徒用に設けられたヘッドホン(マイク付)端子にヘッドホンを挿す事で臨床室の音声を聞くことが可能また、ヘッドホンについているマイクで会話することで班内での会話が可能となる。各ヘッドホン音量は、個別で調整が可能
写真右下 2つの操作機の右側が臨床室へモニター室からの音声を出力する音量調整機

会話用マイク(スネークマイク)
天井マイク
ベットマイク


   
モニター室からの音声を伝える臨床室側スピーカー。臨床室側でも音量の調整が可能
 このスピーカーは受付からのBGM放送用にも利用可能で、受付からの放送は、全臨床室に出力が可能

   
実際に患者の診察時には、患者にこのシステムが使用不可と分かるように、臨床室ごとに各スイッチを設置。写真のように臨床室のカメラの電源及びマイク出力が強制的に切られるように設計
   
本システムのメインラック
このラック中央にあるモニターで各臨床室のカメラ映像を確認可能。またここで選択された映像を各班の大型モニターに出力が可能。また各臨床室の音声もモニター室に設置されたスピーカーより出力可能
写真ラック左側のミキサー卓によりモニター室でのワイヤレスマイクや有線マイク、臨床室マイクの音量調整が可能。

   

配線は、さすがにちょっと複雑です。前面に出すことで、接続変更や、またどこの回路の出力また入力がNGなのかなど、メンテナンス(障害調査)にも大変役立ちます。

   
マイクは、出来るだけ明瞭な音で拾うこと、そしてケーブル長が長いので、ノイズに負けないようにするなどのことを考え、コンデンサーマイクを使用しファントム電源を使用
   

先生は、動き回るため、タイピン型ワイヤレスマイクを準備
各ブースに1本を割り当てられるように設計

 


このように特殊な用途に使用する場合、建築設計段階から打合せに参加していないと、思った配線が出来ず、頓挫してしまう場合があります。本件は臨床室とモニター室が離れているために、建築設計でかなり太い配管を何本か用意していただきました。また臨床室が狭いため、臨床モニター室からの音声をスピーカーで出力するとハウリングを起こす可能性があるため、臨床室は防音設備としてあります。この防音がないとハウリングに悩まされる結果となったかも知れません。本件では、音声でのやり取りがかなりスムーズで、改めて防音効果のほどを知らされました。


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